みなさん今年の自分へのご褒美は何ですか?
私は多少は頑張った自分へのご褒美としてとある企画を実行しました。
それは「小説を使ったイタリア語グループレッスン」
ピッコラ・エウロパでは通常グループレッスンでEspressoというイタリア語学習用のテキストを使用しています。
でも今年一年教室を運営してやはり目立った問題は
「テキストで文法を勉強したのに話せない」
「単語しか出てこない」
「文章をつなげることができない」
理由はいくつかあると思いますが、ひとつは「教科書に書かれた会話が日常会話とはちょっと違う」ってことかもしれません。
「まあ、みんながやりたいこととか、、、ちょっと前もって打ち合わせるとか、まあそのぐらいで、いけるかなみたいな」
「でも、なんでか、、、わくわく感を感じてない、なんでだと思う?」
今スタバの前の席で会話している男女の会話を盗み聞きしましたが、こんな切れ切れの言葉の羅列です。
でも会話ってこんな感じですよね?
教科書に書かれた会話文のように全部が主語目的語しっかりくみたてられているわけじゃありません。
だったら話せるようになるためには日常の話し言葉になるべく近い文章にふれたほうがいいのではないか?
あいまいで、微妙な表現がたくさん含まれた「何気ない会話文」
今回は通常Espresso2を使用しているクラスの生徒さんに、前もって日本人の作家の小説の一部を日本語で読んできていただきました。
そして日本語で内容が頭に入っている状態でイタリア語翻訳版を講師と読みながらレッスンしてもらいました。
Allora era un po' diverso dai soliti orsi?
~じゃあ普通の熊とはちょっと違うんだね?
Che vuol dire tenere a distanza?
~煙ったがるってどういうこと?
Ma siccome di aspetto era un orso....
~かといってマサキチは外見は熊だから
...non era accettato da nessuno dei due mondi.
~どっちの世界からも上手く受け入れてもらえなかったんだね。
Quindi era ancora di più poverino.
~じゃあもっとかわいそうだね。
どうですか?
教科書にはないけどよく使いそうな表現がてんこ盛りでしょ?
特に3つ目の文章、「di aspetto」が主語!
普段こんな風に使えてない私!
今後の課題は通常のテキストでのレッスンにどのくらいの割合で小説を使ったレッスンを入れていくか、小説をもとにクイズや新しい単語などをマークした独自のテキストを作成した方がよいかなどいろいろあります。
でも今年のうちに一度試せてよかった!
講師の力量も試されるレッスンです。ありがとうMartino!
それは小説に登場する熊のマサキチじゃなくてエロぐまのテッドだよね。
それから月曜クラスの生徒さんが今年一年頑張って通いながら、講師と良い関係を築いて、イタリア語レベルもどんどん上げて下さったおかげであたらしいメソッドを試すことができました。
来年もどうにか皆さんの力をお借りしてイタリア語が話せるようになるレッスンを目標に掲げてじたばたしていこうと思います。
ちょっと早いですが、、、
みなさんBuon Natale e Buon anno nuovo!